公式カバレージ(英語)http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpflo10/day1#16
既にご存知の方もいるかもしれませんが今回のGPフローレンスは失格となってしまいました。
まず、普段から応援して下さっている皆さんに謝らせて下さい。
今回最低な結果が出てしまいました、誠に申し訳ありません。
今回、なぜこの裁定が出たのかをまとめると、
「残り時間が少ないのを確認した後、故意に時間稼ぎをしているように見えたから」
との事でした。
他者から「そう見えた」事を完全否定する事はできませんが、僕はその時全く、「時間稼ぎなんてしていなかった」
失格を受けたプレーヤーは何があったのか、どう思ったのか等、ウィザーズにレポートを出します。
日本語で良いと言われたのでそのまま会場で日本語でレポートを書き、提出しました。
その時書いた内容と同じものをもう一度ここに記したいと思います。
齋藤友晴 27/NOV/2010
GPフローレンスでのDQについて
私はまだ不思議な感覚でいます。10年前、2回DQになり、出場停止にもなり、それが終わって復活した後は、
ずっとフェアにやるという意識を強く持ちながら活動してきました。それでもこういう事が起こってしまう事があるんですね。
ROUND6、残り時間が少ない時にスロープレイで警告を受けました。
そして、ラウンド後にジャッジステーションに呼ばれ、「残り時間3分を確認した後にプレイが遅くなった」と言われました。確かにスロープレイを受けた時、私のプレイは遅くなっていました。しかし、それは残り時間とは全く関係ありませんでした。
これまで数ターン、戦闘が行われなかったような落ち着いた場で相手が最初に行った1体を残してのフルアタックをどう対処するかが難しかったのでしっかり考えていただけでした。(相手の場にクリーチャー10体、自分の場にクリーチャー5体とタンブルマグネット、伝染病の留め金)
また、「残り時間が0になった後はプレイが早かった」と言われましたが、最初のフルアタック後、場が簡単になっていたので早くなっただけです。
私は決して残り時間が3分だったからプレイを故意に遅くしたわけではありません。
しかし、ジャッジ曰く「見ていて故意のように見えたし、このケースは誰が対象でも、いかなる理由があってもDQ、残り時間が少なくなってからプレイが遅くなったのは事実。」
と言われ、私はそれを受け入れました。
運が悪すぎた、そのゲーム中1番難しい瞬間が残り3分の時に偶然訪れ、そこで考えたのを理由にDQになるなんて。
私がどうにか出来たとすれば、残り時間が少ない時はあらぬ疑いをかけられる恐れがある事を知り、いつも以上に早いプレイを心がける事ぐらいだろうか。
しかし、1番難しく、1番重要な場面で考える事をないがしろにしてはならないのも事実。
冒頭に書いた通り、やはり不思議な感覚です。事故とはこうやって突然起こる物なのだろう。
改めて申し上げます。今回、最悪のタイミングで1番難しい局面が訪れ、真剣に考えている所にあらぬ疑いがかかってしまったというのが事実です。
これは真実であると、私が愛するマジック・ザ・ギャザリング及び、すべてのマジック人に誓います。
今回の裁定に完全に納得しているわけではありませんが、ヘッドジャッジの判断が絶対だからこそ大きなトーナメントが成り立っている事を、私はプロプレーヤーとして充分理解しています。以上です。
僕は、今回の件で自身や周りの人、応援してくれている人が誤解されてしまう事が凄く嫌です。
更には、それによってマジック界のハッピーの期待値が下がってしまう事はもっと嫌だ。
今回の件はさすがに結構こたえたけど、これぐらいじゃマジックを愛する気持ちは変わりません。
正直、1日たっても今回の件のみに関して言えばどうしようもなかったんじゃないかと考えています。
しかし、背景として普段からプレイが遅い事に対しての警告をもらったりしていた為、その蓄積によりジャッジに悪印象を持たれていた可能性もあると考えていて、「時間稼ぎしているように見えた」というのを人間が判断する以上は、そういった要素が一切介入しないのは不可能なんじゃないかなと思っています。
2度とこうならないようにこれから僕に出来る事は色々ありそうですが、
根本的にはただ「完全なプレイ」を求めるんじゃなく、「早く」、「完全なプレイ」を選べるように精進していく事だと思います。
皆さんもプレイするスピードには充分ご注意を。
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