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どっぷりMTG

2009世界選手権ローマ

年に1度の世界選手権。

3日間で3種目6回戦ずつの合計18回戦予選ラウンドを行う、最もプロツアーらしいプロツアー。
相性が悪いのか、実力が足りてないのかは分かりませんが、今までに出た5回の世界選手権では、自己ベストが35位で、通常のプロツアーよりも悪い成績でした。

直前に連戦があったわりには、3種目ともそれなりに自信があるレベルまで準備する事が出来たので、今度こそ!とローマに向かいました。


Day1:スタンダード

CARV2314.jpg

使用デッキはジャンド。いわゆる、この環境の王道デッキです。
ヤソ、ナベ、みたむーと沢山話し合い、いいとこ取りしたジャンドです。
今回使用したリストの特徴は、《不屈の自然/Rampant Growth(M10)》と《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(M10)》が3枚ずつ入っていた事。
同系に強くしたければ、ミラーマッチで1番効果的な《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon(ALA)》を4枚入れるのは当然として、このセットを入れる事で、よりミラーマッチに強くなりました。

ジャンドの負けパターンを大きく分類した場合、土地ストップや、色事故が締める割合がとても高い。
そう、マナさえきちんと出てしまえば、パワーカードのオンパレードなデッキです。
そこをケア出来るだろうと試してみた不屈の自然は、1ターン早く続唱付きスペルを唱えると強かったり、サイド後の《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster(ZEN)》が3ターン目に唱えられる&相手の廃墟飛ばしに対する耐性が上がる等のメリットもありました。
もちろん、ゲーム後半に続唱からめくれたり、トップデックする可能性があるのは大きなデメリットですが、それらの差し引きで、それなりに良いパーツだったので採用しました。
メタゲームによっては、今回使用していない《朽ちゆくヒル/Putrid Leech(ARB)》のほうが良い事もあるでしょう。
《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(M10)》は、同系の引きゲーで当たりが多くなると共に、《大貂皮鹿/Great Sable Stag(M10)》や、《白騎士/White Knight(M10)》などの、ジャンドメタのカードに対しても有効な良いカードでした。また、不屈の自然と一緒に採用する事で、4ターン目に出る事もあるし、赤シンボル2つもほとんど困りませんでした。

ラウンド1:○○won VSジャンド
ラウンド2:○○won VSジャンド(LSVとフューチャーマッチ)
ラウンド3:○○won VS上陸ボロス
ラウンド4:○○won VSジャンド
ラウンド5:○○won VS白緑黒コブラエンジェル(ベルリン準優勝、マテイ・ザトルカイとフューチャーマッチ)
ラウンド6:×○○won VS白緑

ほとんどのゲーム勝って6-0!
デッキの選択や、完成度が低い相手にたくさん当たった感じ。
また、ほとんど事故らず、運が良かった日。
ラウンド6は1本目に4回マリガンして負けて、「ああ、ついにまとめて来たか(笑)」とか思ってたら、
2本目に今度は相手が3回マリガン(笑)
3本目は普通に勝って初日全勝できました。


Day2:ドラフト

CANCZ35D.jpg

1stドラフトのデッキ。
初手は《罰する火/Punishing Fire(ZEN)》をピックするも、流れてくる色を取って、ボムは無いけどまとまった感じの青黒に。

ラウンド7:○×○won  VS青緑(日本語も話せる韓国のトッププレーヤー、キム・シニックさん)
ラウンド8:○×○won  VS赤黒(今回の準優勝者、デービット・レイトバウアーとフューチャーマッチ)
ラウンド9:×○×Lost VS赤単(ポッターことマリーン・リバートとフューチャーマッチ)

2-1ぐらいのデッキで普通に2-1。
4マナ圏のシェイド2枚、クロコダイル2枚プラス飛行付ける土地のシナジーが強かった。


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2ndドラフトのデッキ。
初手は《ソリン・マルコフ/Sorin Markov(ZEN)》!!!
環境最強クラス。使った事は無いけど使われた事は何回かあって本当に強い。
2手目でやりたい緑優先で《砕土/Harrow(ZEN)》を取ったけど、流れに沿ってピックしてたらまた青黒に。1stドラフトのデッキより強く、期待が持てる。

ラウンド10:××Lost VS赤単
ラウンド11:○○Won VS赤黒(南アフリカのセライ・ハロウンとフューチャーマッチ)
ラウンド12:×○×Lost VS赤黒(スウェーデンの強豪、ユルコビック・ロバート)

まさかの1-2。
負けたマッチは全て事故が絡んでた。
特に、ラウンド12は完全事故負け。
後手2ランドストップ5ターン負けと、後手1ランドストップ4~5ターンで負け。
この日は初日とは一転して、かなり運がなかった。

ラウンド10はプレイで迷ったところで、違う方を選んでいたらまだ分からなかったってのが2回あった。
両方とも、その時の自分の中では期待値50:50に近いような選択肢だった。結果ハズレ。センスが無い。
当然、大事なのは残りの試合なので本戦中はあまり気にしなかったけど、ワールド終わってから今まで、ずっとこの試合が気になってる。未だに良い答えは出てないから、本当に50:50に近かったのかもしれないけど、そうじゃないかもしれないからもっと考えたい。


Day3:エクステンデッド

ここまでの成績が9-3。
トップ8に入る為に3日目のエクステンデッドで求められる成績は4-1-1。
正直、「それぐらい出来る、ちょうど良い」というような自信があった。

CA2LTQ3K.jpg

使ったデッキは「Hyper Zoo」
ハッキリ言って小学生レベルのデッキ名(笑)
そんなところには一切時間を使わず、ひたすらベストであろう構成を探しました。
Zoo系のデッキは、1ヶ月前のPTオースティンで、一番意識されていたにも関わらず、トップ8に4人も入るという結果を出しました。チャンピオンのブライアン・キブラーが使っていたデッキもZooの一種でした。
この結果により、Zooというデッキタイプが本当に強い事が証明されました。
その他のデッキはというと、「メタりやすい=脆い」ものばかりでした。
Zooはデッキ全体でメタらなきゃならないのに対し、カードでメタれるデッキばかりでした。
例としては、
ドレッジ→墓地対策カード
超起源→エーテル宣誓会の法学者、虚空の杯など
ダークデプツ→幽霊街、撤廃、各種確定除去など
スケープシフト→各種ハンデス、各種カウンターなど
赤バーン→悪斬の天使、各種ライフゲインなど

よって、現在のメタに合わせて正しくアップグレートしたZoo、
つまりは、ベストなZooを作る事が自分にとってベストな選択だろうと考え、Zoo系で出る事を決めました。
また、時間があまり無かった事も、この選択に至った要因のひとつです。
最終的に構成を決める上で大きく参考にしたのは、初日の6回戦後に行われた国別対抗戦です。
2テーブルを除いて全て見ました。
数の多さはZOO10人、ドレッジ8人、超期限7人、All in Red4人、ソプターコントロール3人の順でした。

ラウンド13:○○won VSドレッジ(オランダのロバート・バン・メデブルート)
ラウンド14:○○won VSドレッジ(再び南アフリカのセライ・ハロウン)
ラウンド15:×○△drew VSスケープシフト(ドイツのフロリアン・ピルス)
ラウンド16:○○Won VSスケープシフト(マッキー、ミハラマキヒトとフューチャーマッチ)
ラウンド17:○××Lost VSキブラーZoo(再びポッターことマリーン・リバートとフューチャーマッチ)
ラウンド18:××Lost VSAll in Red(チェコのアダム・コスカとフューチャーマッチ)

3-2-1。

最後2戦、どっちか勝てばトップ8でしたが、勝てませんでした。
ポッター戦は相手の《時間の孤立/Temporal Isolation(TSP)》が強かった。
デッキを組む時、あのカードは完全に忘れていました、凄い。
最終戦のAll is Red戦は、おそらくこっちが少し不利な上、基本的に相手の回り次第なマッチだったのでどうしようもありませんでした。僕に出来たのは、上着を脱いでZooTシャツ1枚になり久々に顔をバンバン叩きまくってパフォーマンスする事ぐらいでした。


シーズン最後の花舞台、世界選手権inローマは

総合成績12勝5敗1分で17位。

一応自己ベスト更新。
とは言っても、やはり3種目とも手応えがあっただけに、物足りない成績だと感じてしまいます。

あと1勝だった。

今回の自分は90点以上あげれる出来でした。凄く良かった。
ただ、100点とは言えない。
あと1勝だったという事は、もし100点が、つまりは人間の限界点が取れていたら、トップ8に入れていた可能性が高い事を考えると精進あるのみだと思います。

今シーズンはプロツアーで1回もトップ8に入れなかった。
実は今まで4年連続で年に最低1回は決勝トーナメントに行っていました。

頑張って来年2回以上入ろうと思います
そして個人戦プロツアー優勝も


おまけ 「ランディー監督と僕」(笑)

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テーマ:Magic:The Gathering - ジャンル:ゲーム

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